
インターネット発の都市伝説として世界中で話題となった「Backrooms(バックルームズ)」が、いま新たな注目を集めています。
Google DeepMindは、映画制作会社A24との研究パートナーシップを発表しました。一方、A24では、YouTubeクリエイター/ケイン・パーソンズ(Kane Parsons)が手掛ける映画『Backrooms』の制作が進められています。
この2つの動きは直接同じプロジェクトではありませんが、「AI」と「映画制作」の未来を考えるうえで、大きな転換点になる可能性があります。
Backrooms(バックルームズ)とは?
Backroomsとは、2019年に海外掲示板へ投稿された1枚の画像から誕生したインターネット都市伝説です。
黄色い壁紙、蛍光灯の明かり、古びたカーペットが延々と続く無機質な空間――。
「現実世界から偶然抜け落ち、この空間へ迷い込んでしまう」という設定が、多くのクリエイターによって発展し、世界中で人気を集めるホラー作品となりました。
日本では「異世界ホラー」や「都市伝説ホラー」のようなジャンルとして紹介されることもあります。
YouTubeからハリウッドへ
Backroomsを世界的コンテンツへ押し上げた人物が、アメリカの映像クリエイターケイン・パーソンズ氏です。
2022年、当時16歳だった彼はYouTubeで公開した『The Backrooms』シリーズが爆発的な人気となり、数億回以上再生されました。
映画のような映像表現とリアルな演出が高く評価され、その後A24が映画化を決定。
ケイン・パーソンズ氏自身が映画監督を務めることでも注目されています。
Google DeepMindとA24のAI研究
Google DeepMindは、A24との研究パートナーシップを通じて、AIが映画制作をどのように支援できるかを共同で検証すると発表しました。
研究テーマには、
- 映画制作におけるAI活用
- 制作工程の効率化
- 映像表現の可能性
- クリエイター支援
などが含まれるとされています。
Googleは、AIが映画監督や脚本家に代わるものではなく、「創造性を支援するツール」として活用する考えを示しています。
AI映画制作への期待と課題
一方で、映画業界ではAI活用に対する慎重な意見も少なくありません。
AIが著作権やクリエイターの仕事に与える影響を懸念する声もあり、ハリウッドでは生成AIの利用方法について議論が続いています。
今後は、人間の創造性とAI技術をどのように共存させるかが、大きなテーマとなりそうです。
まとめ
Backroomsは、インターネット都市伝説から始まり、YouTubeを経てハリウッド映画へ発展した珍しい成功例です。
さらにGoogle DeepMindとA24の研究によって、「AIと映画制作」という新たな時代の象徴的な作品としても注目されています。
映画業界がAIをどのように取り入れていくのか。その未来を考えるうえでも、Backroomsは今後ますます目が離せない作品となりそうです。
注釈
参考資料
編集部注
Google DeepMindとA24の研究提携と、映画『Backrooms』は別々に発表された取り組みです。本記事では、AI映画制作という共通テーマから両者をあわせて紹介しています。

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