
合同会社サーベイマイは、インドネシア在住20〜59歳の男女452名を対象に「インドネシア・ライフスタイル調査2026 第3弾②:ブランドと国籍編」を実施した。
今回の調査では、日本が「最も行きたい国」と「国への好意度」の両方で1位を獲得。一方で、家電購入意向ではインドネシア製が日本製を逆転するなど、インドネシア市場の変化も鮮明になった。
“日本への好感”と“実際の購買行動”が必ずしも一致しない、現在のアジア市場を象徴する結果となっている。
「一番行きたい国」は日本 2位に倍以上の差
「最も行きたい国」を尋ねたところ、日本が33%で1位となった。
2位のサウジアラビア(16%)に大差をつけており、日本への関心の高さが際立つ結果となった。
訪問したい理由として多かったのは、
- 自然・景観(35%)
- 伝統・文化・歴史(35%)
- 食文化・グルメ(29%)
など。
アニメやポップカルチャーだけではなく、日本の四季や歴史文化への関心も依然として強いことが分かる。
好意度でも日本が圧倒的トップ
13カ国・地域を対象に「国への好意度」を7点満点で評価した結果、日本は6.1点を獲得。
唯一の“6点台”となり、2位シンガポール(5.7点)を大きく引き離した。
一方で、
- アメリカ:4.0点
- インド:3.8点
という結果も出ており、日本に対する信頼感や安心感が際立つ形となった。
家電では“日本製離れ” インドネシア製が急伸
しかし、購買行動では大きな変化が起きている。
家電の購入意向では、
2012年
- 日本製:55%
- インドネシア製:35%
だったものが、
2026年
- インドネシア製:65%
- 日本製:35%
へと逆転した。
インドネシア国内メーカーへの信頼向上や、価格競争力、国産産業への期待が背景にあるとみられる。
中国製自動車も急拡大
自動車市場では、日本製が63%で依然トップを維持。
しかし、中国製が
- 4% → 20%
へ急伸した。
さらにIT機器でも、中国製は
- 16% → 32%
へ倍増。
アジア市場では「日本一強」だった時代から、多極化へ進みつつあることがうかがえる。
担当者コメント
合同会社サーベイマイ代表・水野利定氏は次のようにコメントしている。
「訪問希望国でも好意度でも日本がトップというのは、インドネシア人の日本への高い関心を改めて示す結果でした。一方で家電では自国製への支持が大きく高まっており、好意と購買行動が必ずしも一致しないという興味深い構造が見えてきました。日本企業にとって、インドネシア市場への向き合い方を考え直すきっかけになるデータではないかと思います。」
注釈:日本とインドネシアは「長い友好関係」を築いてきた国同士
日本とインドネシアは、経済・文化・人的交流の面で長年深い関係を築いてきた。
インドネシアでは日本の自動車メーカーやインフラ企業が長年活動しており、日本製品は「壊れにくい」「安心できる」というイメージを持たれてきた歴史がある。
また近年では、
- 日本旅行ブーム
- 日本食人気
- アニメ・漫画文化
- 日本語学習
などを通じて、若い世代にも日本への親近感が広がっている。
一方で、今回の調査から見えるのは「日本が嫌われた」のではなく、“インドネシア自身が成長した”という側面だ。
国内メーカーへの信頼向上は、インドネシア経済が成熟してきた証でもある。
つまり現在のインドネシアは、
「日本が好き」
そして同時に、
「自国にも誇りを持つ」
という段階に入っている。
これは対立ではなく、友好関係がより対等な形へ変化しているとも言えるだろう。
日本企業にとっては、単なる“輸出先”としてではなく、「共に成長するパートナー」としてインドネシアを見る時代に入っているのかもしれない。

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